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2024/07/03 19:00
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アマゾンプライム(有料)を一年更新!!
なので、一所懸命アマゾンプライムビデオ(無料)を観続けている。
…が!これが割と辛い💦
映画って一時間は観ないと良し悪し(あるいは、合う合わない)判断できないし、ラストでドンデン返しだってありうる。
ク○映画を一時間観て、観た一時間が惜しくてラストまで頑張って観ちゃって、あげく二時間無駄にするとかあるあるし💧
「BLUE GIANT」は、もちろんそんな映画じゃあない。
大人気マンガのアニメ映画化は大好評だったし大成功だったようだ。
個人的には原作マンガの大ファンなだけに原作を超えたとはぜんぜんまったく思わなかった。
でもコレはコレと頭を切り替えて(←結構得意)一本の映画として観る価値は確かにあると思う。
批判があるとすれば概ね原作ファンからだろう。そりゃ仕方ない…あの漫画が凄すぎるのだ。
まず仙台編をバッサリ切っていきなり東京編から映画が始まるところに驚いた。
仙台在住の高校生が、たまたま生で観たジャズに衝撃を受けて、世界一のジャズプレーヤーになる目標を立て、毎日サックスを吹いている…
文字にするとメチャクチャ薄っぺらいな、仙台編。
主人公「大(ダイ)」の人間を超えた狂気の練習量&頑強な精神力。
そんな彼の地方都市での日常を丁寧に時に激しく描き、ジャズ初心者の高校生が〝コイツはマジで世界一のジャズプレーヤーになるかもしれない…!〟と周りにも読者にも信じさせていく。
だからここを端折っちゃうと大馬鹿か大天才で片付けられて台無しになってしまう(大(ダイ)だけに台無しよね…)
原作読んでれば脳内補完されてしまうので問題ない?が、映画だけ観た方はどうだったろう⁇映画の尺を考えると英断だったとは思うけど。
そして大(ダイ)のジャズを現実に聴けるということ。
ジャズのことは分からないが、超一流ミュージシャンによる気持ちが入った演奏であることは分かる。
ありとあらゆる作画(ハチャメチャにサイケデリックだ)を駆使し、視覚でも音楽をサポートする。
しかしそれでも脳内で鳴っている大(ダイ)の音には敵わない。
もうね、ひと吹きで世界すら変えられる音に成っちゃってるのよ🎷
人の想像力の凄まじさよ…〝世界一のジャズ〟と想像するだけで、ジャズも音楽理論も分からなくともそれは鳴るのだ。
あくまで 〝自分のとっての世界一〟だけれど。
大(ダイ)は、この先きっと成功を収めるだろう…しかしそれで満ち足りることは決してない。
彼にとって世界一のジャズプレーヤー=世界一売れているジャズプレーヤーでは〝ない〟からだ。
ジャズの偉人…ロリンズやコルトレーンに並んだ超えたと思えない限り、一生を尽くして命を燃やし続けるだろう(一生満足できない可能性も大(ダイ))
そういう風にしか生きられないアーティストの〝業〟が描かれているのだ。
ヌルく生きてる自分なんか「なんか…生きててサーセン🙇♂️」と、読むたびに感心し興奮し応援しながら、同時に凹んで↓しまう。
映画の二時間では、到底そこまでは汲み取れていない。
とはいえミュージシャンを夢見る若者の挫折と栄光…というありふれたものでもない。
だいぶ説明不足ではあるが、この映画版にも大(ダイ)はちゃんと存在しているように思う。
きっと原作が大好きな製作陣に恵まれたのだろう。結果良作です✋
長くなっちゃったなぁ…サラッと書くつもりだったのに。
しかもほとんど原作の話じゃん😓